2015年10月27日火曜日

バジルの挿し芽で越冬計画&今年の庭畑総括

生産的なことがしたくなったら、楽しいことがしたくなったら
何日も楽しみがつづく、『挿し芽』をしてみてはいかがか。

夏にくたびれたバジルが、秋の庭に再び賑やかになってきたころ
摘んでコップの水に挿しておいた芽から
ふさふさと根が生えてきたのを
食べないで、保存食にもしないで、
苗にするため土に下ろしてみる。
12の株の出来上がり!

そして庭のバジルは、芽を摘んだ部分から脇芽がまた2つ生長して
柔らかい葉をふっくらと広げている。

バジルの苗のいくらかは、プランターに植えて
室内で越冬させようかなと思っている。
温かい部屋のスペースは限られているから、どこに置こうか。

今年の庭の畑の総括としては、
発砲スチロールコンポストと段ボールコンポストでできた堆肥の
栄養は底知れず
シソを2m超級の大木へと育てた。
たくさんいただくために作ったシソのチヂミやお好み焼きが美味しかった。
それでもシソを活かしきれなかったので来年の課題。
したいのは、葉の塩漬けと、実シソの佃煮。

堆肥から勝手に芽吹いたミニトマトはバリエーションに富み
(普通の、イエロー、ブラック、アイコ、フラガール、だと思う)
それを犬が自分で採ってモリモリ食べている景色は、最高にまぶしかった!
コンポスト堆肥から芽吹いたカボチャも、2つ
ひとつは梅の木からこんにちはしていて、
もうひとつはいまも育っているところ。

これからはハーブ類を増やすつもり。
そして犬のためにたくさんのトマトや葉物を茂らせる。

2015年7月17日金曜日

犬の脂肪腫が小さくなってきたこと

うれしいニュース!

うちの犬の脂肪腫が小さくなってきた。お腹や脇腹などいくつかあるうちの、とくに首にできたこぶが、発見から1ヶ月と少し経ったころには、ほとんどわからないくらいになった。自分でできるホリスティックな食事療法を試した結果だと思う。

見つけたのは4月3日。マッサージが大好きな犬で、いつものようになでくりまわしていたら、首輪を付けるすぐ上のあたりに大きなしこりがあったのだ。毎日触っていたのに、首を縦に撫でていなかったのか、どうして気づかなかったのかというほどびっくりしてしまった。

しこりには良性悪性あるが、うちの犬のは症状から悪性ではなさそうだ。(悪性だとその部分の毛が抜けたり、痛がっていたり、赤くなっていたりするそうだ。)日本語のページでは「注射器で脂肪細胞を採って検査し、良性の場合でも気になるなら大きくなる前に手術して切除する」といった風。あまり納得できる情報がなく感じたので、調査続行。英語ではFatty tumors(Lipomas)というらしい。レトリバーなどなりやすいそうで、原因として個人的に思い当たるのは犬用ビスケットの食べ過ぎ(精製された小麦粉。しかもカチカチを丸呑み状態)と、ドライドッグフードの酸化した油かと。古い油をいかに燃やさせ、排出させるか。あれこれ探して試したのは以下の方法。とくに参考にしたのはこのブログ
ターメリックの与える量は、この記事で確認してもらうといいけれど、うちの犬だと36kgほどある(80 lbs = 36 kgs)ので1日に小さじ1〜2杯ほど摂取してよい。測ってみると意外と量がある。ターメリックをココナッツオイルに混ぜて冷やし固めたものを(冷蔵庫に入れれば即固まるだけ)、「チョコだよー」といっておやつの代わりにあげた(犬はチョコは食べられないといわれていますね。これは特別です。)

ドライドッグフードを止めたかったが、家族に相談したがまともに請け合ってくれず(よいものを取り寄せている。健康に悪い訳がない。俺の犬だ。など)、うまくいかなかった。できることをしようと思い、ごはんに混ぜる野菜ジュースのかすをココナッツオイルとターメリックで炒め煮にして、フードをその水分ですこしふやかしてあげた。玄米乳酸菌を少し振りかけてもやった。何より、ターメリックを嫌がらないのが驚きだった。むしろ喜んで食べる。

エイジアックティーESSIACはカナダの先住民が飲んでいた薬草茶ゴボウヒメスイバアカニレの樹皮ダイオウがんなどさまざまな病気に有効といわれている日本ではフローエッセンスが有名で私も以前飲んでいて大好きだったが今回は価格も手頃なFrontier Natural Products, Organic Guardian Spirit Teaを使用犬には毒といっている人もいるので自己責任で私は自分が飲んで効果があったと信用しており犬が嫌がればやらないと決めて試したフローエッセンスとは違い細かなパウダー状でそこにコロコロと乾燥ゴボウが混ざっている様子に最初は驚いたが1カップの沸騰したお湯にティースプーン1杯のハーブを入れてふたをして3〜5分置く」という手軽さがウリのようなのでこの形状も納得私はフローエッセンスのとろりとした感じが好きだったので昆布を追加して煮出して使った

犬にはプラシーボ効果は期待できないと思う。本人は純粋にココナッツオイルのターメリックチョコの口溶けを楽しみ、いつもと違うドッグフードを味わい、豆乳ヨーグルトがなめられてラッキー♩そんな日々だったのではないか。過ごす時間も増やして、本人が好きらしい野菜も増やして、快便がよりふわふわと快便になったので特別なことをしなくなっていたら、1ヶ月と少しで首の固まりはほぼなくなっていた。

いまは老いもあるかもしれないが、すこし痩せて引き締まったからだをしており、とても体調が良さそうだ。あばら付近のぽこぽこはまだあるが、その大きさは小さいスーパーボールくらい。エイジアックティーはなんとなくお休み(豆乳ヨーグルトを作るのをお休みしているので)。ときどきターメリックやココナッツオイルを与えている。夏は野菜がおいしいシーズン。毎日ぽりぽりとキュウリやらを食べて元気にしている。犬のからだにぽこぽこができてびっくりしている方には、ぜひターメリックをおすすめしたい。ターメリックはあなたの健康にもよいのですから!

これくらいいっぱいあっても結構使える。

お気楽なヘナ染め

たまには気分を変えてとセンター分けの髪型にしてお出かけしたら、真ん中からぴょん!と5cmほどの長さの元気な白髪…。中学生のころ、身体検査で坐高を測る係だった英語の先生が私の頭を見て、「あ!妖怪アンテナみーっけ!!」と意気揚々と叫んだあの日の苦い思い出がよみがえりつつ、久しぶりにヘナ染めしちゃおと思う梅雨の午後。白髪って本当に元気だな、肝臓などが弱って白くなったと思えない底力を感じるのは私だけだろうか。でもやっぱり悲しかったり忙しかったりすると出てくるんだよな。ふしぎな子だ。

今回のヘナも前回と同じLight Mountain NaturalのBright Red。つまりは前回の残り。私の髪の長さには半量では少ないが、黒々してる髪なので白髪部分が染まって、他の部分はトリートメント効果があればなお嬉しいくらいのスタンスで。

有名なヘナ染めのサイトによると、長時間置いたり、紅茶や油など足しても効果がなかったりといろいろ実験結果が紹介されており、さらに気楽にやってみるかという気分にさせられた。

よってかなりゆるめの準備。
  • 飲まない紅茶があるので効果はともかく煮出した紅茶で。
  • お湯は60℃くらいに冷まして。
  • 水分量はマヨネーズくらいのトロトロさになるほど。
  • もし効果がなくても香りが気に入ったのでラベンダークラリセージを数滴ずつ。
    • ヘナを頭に塗る前の置き時間は前回3時間。今回1時間。
    • 生え際はしっかりクレンジングミルクかひまし油でカバー。
    • ラップと輪ゴムで耳カバーも忘れずに。
    • 黒い服を着て。
    • ヘナを頭に塗ってからの置き時間は短めで2時間くらいにした。
    前回より薄い染まり具合だけれど、満足。何より髪がさらさらツヤツヤ。置き時間が少ない分、干し草っぽい匂いも少なく、花のよい香り。現在1週間目でまだつややかです。梅雨のボリュームアップな影響も少なく快適。

    ヘナ染めは言われているほど大変なことでもないです。やってみることがなによりです。

    祝・初どくだみワイン完成

    春の野草ブームであれこれ試した中で、ドクダミのすてきさに気づけたのは本当にすばらしい出会いだった。ドクダミの青汁、どくだみ茶、ドクダミエキスがとくに気に入ったが、今日、待ちに待っていたものが完成した。それは、どくだみワイン!

    どくだみ茶でどくだみにすっかり恋した私は、あれこれ情報を集める中で『ドクダミ発酵酒』なるものに行き着いた。どくだみワインとも呼ばれ、イースト菌とハチミツで発酵させるお酒で、なんでも「りんご酒のような味とかぐわしい香りで、誰もドクダミとは思わない」とのこと。「重度の要介護者がぴんぴん動き出した」というのも面白い。信頼を寄せている雑誌、現代農業に紹介されたものならば、やってみない理由はない!

    大きなザルに何杯分だっただろうか。とにかく驚くほど沢山のどくだみを青汁にして大発見だったのは、どくだみ青汁の可憐な香りと味!発酵する前からすでにりんご果汁のようなのだ。青汁にしてさらしで漉すと、どくだみ特有の生臭さ(私はこれにももはや愛着があるが)はどこへやら、フルーティーで透き通ったピンク色の液体が出来上がる。飲めば、これだけで腹の底からときめきがわいてくる。5月の数日間、せっせと朝5時に起き、犬とともに朝露に濡れるどくだみ刈りに出かけウキウキしながら青汁機でどんどん搾る日々を過ごした。どくだみ液を沢山搾るコツとして一晩水に浸してしっかり潤わせる方法もしてみた。搾りかすは玄米焼酎につけ込んだ。

    ピンク色のしぼり汁に、「その5分の1から6分の1のハチミツを加えよく混ぜる。」ハチミツが足りなかったのであるだけ入れてまたいつか足せばいいと考えた。ここで、現代農業のレシピでは、「表面にイースト菌をふりかけ(適量)布でフタをする」とのこと。えひめI2用のイーストが少しだけあったが、あまりイーストには頼りたくないと考えたとき、玄米乳酸菌があるよ!と思いつき入れた。イーストはほんの少し入れたと思う。(記憶があいまい)あとは待つだけ。2〜3ヶ月で出来上がり。(のちにいくらか加えたが量は不明。ミード作りではハチミツ1:水1〜2。市販されているどくだみワインハどくだみ8割、ハチミツ2割などで、あまりハチミツの量に重きを置かなかった。)

    そして今月が2ヶ月目。いまレシピを振り返ってみると、「布でふたをして」というポイントを忘れていた。毎日ビンのフタは開けていたのでよしとしたい。さて、漉してビンに移し替え、麗しのどくだみワイン完成!

     おちょこで飲んでみると、青汁のころと確かに違い、ボディを感じる。名前のとおりワインに風味が似ており、あとからりんごかベリーかというハッとする香りが立ちのぼる。30cc強は飲んだだろうか、すぐにポワーンとしてきて、そわそわと落ち着かないというか活気が出てくる。アルコール度数がどれだけあるのか深く考えず飲んだのでこれは大変と調べてみると、市販品は8〜9%のアルコール度数だという。特別なシチュエーション以外のお酒を止めた私には、かなり効く。どうやって摂取していこうかしら。


    余談だが、移し替えた栓付きビンでときめいたことをメモ。栓をするための金具の繊細さ。ボトルにセットされる金具の先端部分を見て欲しい。小さいプラスティックのキャップ付き!元々何のビンだったか忘れてしまったのだけれど、いい仕事してます!

    どくだみハッピーアワーを開催したくなる、立派なワインが出来上がった。ドクダミということを知らせないで、誰かに飲んでもらいたい一品。これで元気になれるなんて、夢みたい。来年はもっと仕込んでふるまえたらと思う。

    2015年6月30日火曜日

    ゲシュタルトの祈り/パールズを超えて

    Gestalt Prayer

    I do my thing and you do your thing.
    I am not in this world to live up to your expectations,
    And you are not in this world to live up to mine.
    You are you, and I am I, and if by chance we find each other,
    it's beautiful.
    If not, it can't be helped.

    (Fritz Perls, 1969)


    Beyond Perls

    If I just do my thing and you do yours,
    We stand in danger of losing each other
    And ourselves.
    I am not in this world to live up to your expectations;
    But I am in this world to confirm you
    As a unique human being,
    And to be confirmed by you.
    We are fully ourselves only in relation to each other;
    The I detached from a Thou
    Disintegrates.
    I do not find you by chance;
    I find you by an active life
    Of reaching out.
    Rather than passively letting things happen to me,
    I can act intentionally to make them happen.
    I must begin with myself, true;
    But I must not end with myself:
    The truth begins with two.
    (Walter Tubbs, 1972)

    2015年5月6日水曜日

    スギナとヨモギに夢中

    ブログの投稿がしばらく止まっていた。書くけれど書ききらずに保存する毎日で、書きかけのトピックスがいくつも並んでいるところ。きままにやっていくはずが、なにか構えてしまったのだろう。リスタート。

    4月の終わりがけに、スギナを集め始めた。きっかけは、3月4月とストレスのはけ口にしばらく食べていなかったチョコレートと白砂糖とよくない油を食べ過ぎてしまい、左指と手の甲、右の腕の内側にまで湿疹が出てなんとかしたいと考えていたとき、家族が家の周りの雑草をとっていたのを見て、スギナの効能を思い出したからだった。

    50℃洗いをして水気を切って干す。1日くらいあればフンワリとした乾燥スギナに変身。それをカットしてお茶にしてみたのだが、かなりすっきりつるりとした緑茶(グルタミン酸“テアニン”的うまみや、カテキン的苦み、カフェイン的刺激がぜんぜんない)という感じでとても気に入って自分でも驚いた。

    スギナパウダーを作ってみるとお茶の色がますます翡翠色になってすてきなのでうれしくなりどんどんパウダー化する。若いたけのこ状のスギナを刻んでごはんにまぶす『すぎな飯』を試したくて、とりあえずパウダーをまぶしてみたら、ほんのり香ばしいごはんになり、ますますスギナが好きになる。

    スギナ茶はその風味がとくに“リフレッシュ”という感じではないので、シリカを摂るという健康茶としての目的にプラスしてもうひと味欲しいとき何を入れようかなと考えたとき、ヨモギエキスでも仕込もうかと思って摘んできて半乾きになっていたヨモギが目に入った。これが合いそうだとブレンドしてみたら、ハーブティといってカフェで出てきてもいい爽やかさ。一気にはまる。

    そういうわけでヨモギ採取も始めて、よもぎチャーハンで覚醒。よもぎだんごに派生し、さらにはちょっとした失敗からよもぎのフェイスパック誕生に至った。

    野草に夢中になっていたら、世の中はゴールデンウィークになっていた。ずいぶんさみしい日々なのだが、スギナとヨモギという友だちができていたんだな。さらにこれからどくだみとお近づきになりたくて、乾燥中。それぞれ個別にまた書くつもり。

    2015年4月19日日曜日

    犬といっしょに眠るトレーニング中

    うちの犬が自由になれるよう、協力できることを探して実行中。

    夜はいっしょに眠るトレーニングをしている。最初はケージの横に寝袋を敷いて、数時間眠るのから初めて、いっしょの部屋で眠るのを数時間とお互いに慣らしていった。

    私は3年前までひとの寝息にトラウマがあって、ひとと一緒に眠るのが困難だったけれど、ヴィパッサナー瞑想の合宿で克服した。それからはひとのいびきもヨガのアシュラムでは(Om オーム:聖なる音)に聴こえたり、あまり大きな音だと眠れないけれど、怒りやパニックには、ならなくなった。このことはまた別に書くといいと思う。

    犬の彼はというと、夜中なのに部屋から脱出しようとしたり、食べ物を探したり、うろついたり、ベッドをくわえてふりまわしたり、落ち着いて横たわったと思ったら前足でねえねえとわたしにお腹のマッサージの催促を夜通しし続けたりした。何度も中断した。ダメかと決めたくなるけれど、ただ犬はそれまで経験したことがないだけなのだ。ここまで彼に押し殺させてきたことを、目の当たりにしている。強烈な押しつけの反動。気が遠くなるような忍耐の日々を彼は受け入れそれでも私たちを愛している。裏切られても怒られてもうそをつかれても、放っておかれてもなお、彼は私たちを愛する。彼はことばもわかるし野菜も好きで、本当に賢くて、気だてが良くて、うつくしい心を持っている。彼はなんら悪くない。そのチャンスが与えられなかっただけ。責任がわたしにもある。それを深く理解して、もう1回、もう1回と、やってきた。自分が未熟なせいで、怒れてきたりして中断して、犬も自分のことも見放しそうになる。状況がはっきりするたび、切なくなるたび、解放を誓う。

    今月に入って、わたしの部屋で眠る初日は床に犬のベッドを置いて別々に寝て、1時間に1回は部屋に散らかったもので遊び出す。それは散らかしているわたしが悪いので、原因が彼にないことがどんどん浮き彫りになる。謝ってまた挑戦する。ここ数日はベッドでいっしょに眠るのを解禁した。1時間に1回遊ぶのから、1日に数回になり、どんどん少なくなって、今日は熟睡している。スペースと布団を占拠されるのも、いいバランスになってきた。

    順番に彼の経験を増やしていく。私たちはそれを怠ってきた。彼を見ていると、自分がされたことを思い出して、苦しくなる。こうやって対応されてきたんだと。(これは育てるとはいわないとかいう想いで胸が締め付けられる)これでは無理でしょう?と訴えたくなる。その苦しみを感じるだけ、訴えるだけの状態から一歩進むことを、わたしは学ぶ。わたしのトレーニングでもある。諦めてもまだ、もう1回。これまでこういうことをしてこなかったのだと、はっきりわかってきて、犬とともに、生き直しをしている。

    Giftというこのセリフのないショートフィルム。
    ハンガリーのDeadLens Picturesというスタジオが撮った、
    たった4分4秒の映画。


    ディレクターズカット版を発見。
    (こちらのほうがよりわかりやすいのでぜひ)

    2015年4月15日水曜日

    春の小道で違和感ふたつ

    このあいだ、犬の散歩中に違和感を感じる出来事がふたつあった。

    ひとつは、雨上がりの朝に通ったことのない川沿いを犬と歩いていたときのこと。増水した川の流れと散りかけの桜のコントラストに目をやっていると、川べりに赤いものがごろごろと目に入った。よく見ると黒いホースがのびている。消火器の不法投棄。こんなことあるんだ。市のホームページを調べたが、税金の払い方ばかりが載っていて、どこへ連絡したらいいのかわからなかった。消防本部のホームページは、なんだか10年くらい前の個人ページみたい。

    もうひとつは、いつかは青々としていた学校近くの空き地が石がむき出しで荒涼としていた。春なのになんだか寒々としていやな雰囲気で、なにかがおかしいと思いながら歩いていた。しばらく歩いた斜面に今年初めてのわらびを見つけたので摘んでいると、おじさんから声をかけられた。「こんにちは」「すみません犬がいますが通れますか?」「いえ、つくしを採っているんですか?」「あ、わらびです」「そうですか、摘むのはそのあたりだけにしてください」「…?」「こちら側は採らないでください」「というのは…(あ、おじさん、消毒のタンク斜めがけしてる)除草剤の?」「ええ、こちらはもうかけたので」「声をかけてくださってありがとうございます」でも、がんばりのベクトルが違うと思うんです。なんか、悲しくないですか。おじさんの後ろ姿に無音で問いかける。いざそういう現場を目の前にして、何もいえないし、提案できないことに悲しくなる。何か解決できる方法はないかしら、と考えながら、自分の非力さにいまここにいることを見失いかけて、急に冷えてきたように感じて、わらび取りを切り上げた。どうにかならないかな。なんかすごく悲しい。それでも、おじさんのやさしさなんだよね、声をかけてくれたのは。個人と組織の間に生じるジレンマなんだろうか。

    今日消火器の捨ててあったところの近くへ行く用事があったので、見てきたら、なくなっていた。確かにここだったかしら?と思うほど、あっさりとなくなっていた。どなたかありがとうございます。あれでよかったのかな、と思っていたので、大丈夫だったと知って安心した。

    ちゃんと通報できなかったんじゃないかとか、学校に除草剤が撒かれることになにも言う立場でないんだとか、まともに生きられていないという感覚が自分を責める。それでもまだ生きている。

    私のできることを考える。常にそのときどきのベストを尽くすというのなら。自分のできる方法で知らせることができてよかったではないか。「わらびを採るひとがいるんだな」という印象を、おじさんの意識のどこかに持っていてもらえるように祈る。もっとサスティナブルでエコで美しい方法がないかどうか思いを巡らす。

    鉛筆削りの直し方−たった8円で鉛筆削りが直る

    今日は、鉛筆削りを自分で直すことができたので記しておきたい。

    朝のページを書いている時、今日は鉛筆で書きたいとふと思った。鉛筆を出してきて、いざ書こうとすると、やっぱりとがらせてから書くのが、儀式っぽくていい。鉛筆削りを出してくる。私の鉛筆削りは、手回し式のゴロピカドン。小学生になるころ買ってもらったものだ。高校に入ってくらいから使うことがなくなり、ずっと放ってあって、捨てられてもおかしくないほど存在感が薄れていた。目に入って「処分しようかな」と手に取ると、見た目以上にずっしり重くて、おや、と思う。特別のお気に入りだったなあ、などと思う。そんなことを繰り返して、なんとなく残っていたものだ。

    鉛筆を常用する職場に勤めたとき、その軽さや指にやさしい当たり方にまた鉛筆に愛着がわいた。普段から常用しようと思い、いざ鉛筆を削ろうとすると、少ししか削れない。削れる音も鈍いというか、軽い。鉛筆がくるくると回って、削れていないのだった。鉛筆を回らないように固定するゴムが劣化していた。買い替えようかなと考えたが、いまの市場にこれほどにしっかりとしたものはあまりないように思えた。木の部分がとてもなめらかに削れ、余分にトントンにもならず、絶妙だ。職場の電動のものはちょっとだけ浅いし、手回しのほうはすぐあっちこっちへ動くのと、少しだけトントンになりすぎる。ゴロピカドンのは良い刃が使われていると感じた。指で鉛筆を押さえていれば削れるので、そのときはそのままにしていた。あれから数年が経っていた。

    先日も断捨離しているとき、もうこれはいいかな、と鉛筆削りを眺めながら思った。修理しようかと思ったけど、支える側のツメに気づけず、これは簡単には外れない。直すようには作られていない、と判断した。その日は、いま思うと元気がなかったのだろう。捨てる元気すらなくてよかった。やっぱりあの重さがポイントだ。

    朝のページを中断して、洗濯をした。洗濯ネットが破れかけていたが、今日はハデに破れている。出し入れするたび、なんだか荒んだ気持ちになっていたけど、今日は入れる気にもならない。家族はこれを直す余裕もないと思っていたりするのかな。直るとも思わないのかも。放置、悲しいな。こうなるまで放って置いたのは私も同じか。私はミシンのところまで行って、待ち針も打たずに縫い合わせた。簡単だった。あっというまに直った。これからもよろしく。

    ひとつ問題を解決して部屋へ戻り、清々しい気分でくるくる回る鉛筆削りで削って、さあ書くぞの儀式をしてからモリモリと書いていると、製造番号が目に入った。NO.7000-GO。ななせんばんタイプの、GOろぴかどんってとこか。80年代のにおい。かわいい。©1982, 1984 SANRIO CO. LTD. サンリオが作ったのではなくて、企画サンリオ、か。MADE IN JAPAN。作った会社は『COLLEEN』。

    そうだ、部品取り寄せられるかな?と思い調べると、COLLEENはコーリン、と読むことが分かった。懐かしいな。なんとなく覚えがある鉛筆メーカー、コーリン鉛筆株式会社。1997年に倒産し、2007年にタイに残った現地法人から輸入する形で復活したようだ。倒産か、それなら部品を取り寄せるより、簡単な直し方があるかもしれない。よく見れば、簡単に外せそうだ。ゴムさえ手に入れば。どんなゴムにしよう。

    前置きが長くなったが、鉛筆削りは簡単に直せた。用意するものは、リーチが2cmほどあるドライバーと、ペンチ。私はマイナスドライバー1本と、ペンチでできた。それから、鉛筆をかんでいてくれる新しいゴム。鉛筆をかんでくれているゴムのついた部品を持ってホームセンターへ行き、ゴムチューブの売り場へ。穴の大きさは9mmくらいがいいかなと思ったけれど、なかったので10mmで手を打つことにした。黒い耐油性ゴムチューブは売っておらず、ちょうど自分がイメージしていたシリコン製のチューブが手に入ってよしとした。10cmから買うことができて、税込み48円。

    まず、鉛筆削りのハンドルの両脇にある穴をのぞくと、ねじがある。それをドライバーで外す。すると鉛筆をかむ側と、削る側が別れる。バネが1本ずつ仕込まれていた。カシャーン!と勢いよく巻きもどるのは、この子らの働きだったのか。

    鉛筆をかむ側の内側の4隅に、ツメがあるのがわかる。それをマイナスドライバーで浮かせて、外す。反対側から鉛筆をかんでくれる部品が3つ、ぽろぽろと落ちてきた。乳白色のプラスチック製だった。

    シリコンチューブを5mmほどの厚さでカットする。鉛筆をかんでくれる部品に付けかえて、再びセット。セットする方向が分からなくなるかもしれないが、私の鉛筆削りの場合は、このプラスチックの部品のゴムを付ける方の反対側に丸い突起があり、それを収めるスペースが鉄板側にあったので、わかった。

    ふたをして、ツメを元に戻す。このときペンチをつかった。ペンチで傷つけぬように、鉛筆を入れる側に当て布をするとよい。

    さっきのバネを取っ手の側から差し込んでから、鉛筆をかんでくれるほうのパーツを差し込む。ねじで止めて、完成!

    シリコンゴムの内径もピッタリ。使ったゴムは約1.5cm。7.2円分。48円で鉛筆削りが直った。鉛筆削りは何ごともなかったかのように、トントンに削ってくれる。すごくうれしい。また私の仲間がひとつよみがえった。本当は何もかもが、私の味方なのだ。

    2015年4月11日土曜日

    ひさしぶりの鼻水アタック、頭痛つき

    今日も雨降り。
    ずっと花粉症の症状が出なかったので、治ってしまったのかシーズンが終わったのかと思っていたけれど、夕食どき前後どちらかだったか、食卓についたくらいだったか、気づいたらものすごい鼻水、ときどきくしゃみ、目のかゆみ。これはなんでしょうか。

    鼻水はどんどん水状になり、頭痛までもがやってきた。どうも身体が激しく排毒活動をしているらしい。

    原因を考えた。3時のおやつにホワイトチョコのついたビスケットを食べたからか。ポレンタ作ったときにオリーブオイルとバターを入れたからか。頭痛、頭皮が固くなり、毛穴が油でつまったような感覚。頭を洗ってもまだ頭痛。鼻の毛穴が炎症をおこして腫れている。油性の毒?家族からは特別寒いからではないかとの意見。この3日くらい寒かったからなぁ。PM2.5が強い日は顔がチクチクするのと、目のかんじが花粉と違う刺激のあるかゆみに感じる。今日のは、ちょっと違う。

    インドから帰ってきたとき1ヶ月くらい常に水状の鼻水が出続けたり、たんが出たり、アトピーみたいになったり、手の湿疹、身体のもっているさまざまなデトックス機能を実際に体感して、その機能を信用している。今日のは久しぶりに強いし、思い返せば午後にはずっと落ち着かずそわそわしていた。理由を知りたい。放射能とかかもしれない。

    できる対処法として、風呂に入りあたたまる、頭を洗う、ブラックシードオイルを摂る、湯たんぽを入れて眠る、明日はより小食にする、葉っぱや水でミネラルを摂る。旅行から帰ってきた家族のおみやげがあるからむずかしいかもしれないけど、出来る範囲のベストで。

    昨日仕込んだ豆乳ヨーグルトが、滑らかで、スプーンですくっても壊れないくらいの絶妙な固さですばらしい。玄米乳酸菌は2回目の玄米で作ったもので、いい感じに植物性乳酸菌の(すぐきの漬け物みたいな)酸っぱみが感じられる液。豆乳800ccに乳酸菌200cc、ヨーグルトメーカーで7時間保温後今回は冷蔵庫に入れずに一晩寝かせた。毎回コンディションがちがうのがおもしろい。

    2015年4月9日木曜日

    コーヒー豆トースター焙煎2回目

    ううむ1回目はビギナーズラックだったのか。慎重さと繊細さが足りなかったようだ。2回目ははじく必要のある豆が多かった。先回自分で書いておきながら、生豆の量が多くなってしまったようで炒りきらない豆が出たので途中で減らした。

    ただ、50℃洗いのほうは手応えありで、洗ったあとの水は濁った土色になり、洗った後の豆から甘くて丸い豆の香りがしてきた。袋から出したときは少し青臭い印象というか、いうなれば雨の降る前の匂いというか。

    それから50℃洗いをした直後、ざるにあけて、なぜかサラダスピナーで水気を飛ばそうと思ってしたのだけど(何でふきんとか使わなかったのかはナゾ。少し眠くて繊細さが行方不明だったか)洗い立てのコーヒー生豆たちが、レバーフラッシュ(肝臓洗浄)したときに出てくる柔らかい胆石そっくりに見えて、「大漁、大漁♩」とほくそえんでいた。私はこんなささやかなことで楽しめてエコだな。

    トースター焙煎は今後も要研究。

    玄米乳酸菌風呂が、とろとろのお湯になって気持ちがいい。久しぶりに杉の入浴剤『杉っ子』を作ろうかなと思っていたところに良品が。杉っ子は杉っ子で、杉っ子を入れたお風呂に入っているときに、今年流行のスギ花粉症の根治療法「舌下減感作療法」みたいに使えそうだとふと思って必要性を感じている。あの温まりかたは、魂がふるえるというか、例えば自作杉っ子入りの足湯は誰かに愛をあげられる方法のひとつだと思う。

    2015年4月8日水曜日

    豆乳ヨーグルトと犬といっしょに食べる

    今朝起きたら、玄米乳酸菌のボトルがひとつかしげていて、わたしまでおや?とかしげた。よく見ると、表面に泡が立っていて、ピサの斜塔みたいに傾いている。キャップをゆるめるとブシュっと元気よく底から泡が立ちこめた。この子は、玄米乳酸菌を1回仕込んだあとの玄米に、出来上がった乳酸菌と水と黒糖と塩をまた足して2回目を試してから2週間ほど経って急激に成長した。酵母が多いのかな?要勉強だけど、雨続きで桜などじっくり愛でることができない日々だったけれど、いよいよ春本番だなと実感したできごと。

    犬が豆乳ヨーグルトを気に入ったので、いっしょに食べている。虫歯で奥歯を抜いたのだが、もっと早くに乳酸菌を取り入れていたらよかったね、ごめんね。からだにスプレーしてあげれば、においもとれて、毛はふんわりサラサラになる。何より、嫌がらないのが安心して使える。家族が小麦粉でできた固いビスケットをごほうびのおやつにやっているが、それが虫歯の原因ではと思っているので、できたら止めたい。ヨーグルトを導入してからうんちがあまりにおわない。かちかちになりにくく、快便のご様子。人間はどうかというと、においは確かにより少なく(ほぼ菜食なのでもともと少ないが、より少なくなった)あと、気のせいかもしれないけれど、花粉症の症状がほとんど出ていないように思う。雨が続いていたからかもしれない。要観察。

    コーヒー生豆をオーブントースターで煎る

    先月思いついて注文したコーヒー生豆。いよいよその出番がやってきた。注文の際にネットであれこれ調べたとき、ものすごく煙が出るだとか、トースターに油がつくので専用にしたほうがよい、など読んで怖じ気づいたのもあって、屋外で土鍋でもつかって煎ろうかとも考えたが、初心貫徹、初回はやはりオーブントースターでいってみることにした。考えているとできないからと思い、むんずと生豆の袋を破り、大さじですくってみたら、いきなりコンクリート片が出てきて、気合いがしぼみかけたが、そのまま断行!そうだ振り返っている暇はない。(生豆がもう手元に2kg分あるのだから!)大さじ6か9か…わすれてしまった。ハンドピックはどれだけやるかと考えたが、明らかにおかしい豆2つ3つはじいただけ。

    結果から言えば、とてもうまくいったと思う。2日以上寝かせて挽いてみると良い香りだし、なにより新鮮。湯に落としたときの元気がいい。煙の件はそう心配することもなさそう。ゲルソン療法のコーヒー浣腸に使うコーヒー豆は、中煎りか浅煎りが良いとされているので、モクモクとけむりが出るほど煎ってはやり過ぎになってしまう。豆の色むらも出たが(豆の大きさや、火に当たった具合で)私としては許容範囲。慎重にトースターの前に張り付いていればなんとかなる。

    トースター付属のスチールトレイにアルミホイルを敷き、コーヒー豆を被らないくらいの量敷きつめた。煎ってみるとコーヒー豆は少し縮んで小さくなりトレイのスペースが広く感じたが、ほどほどの量がよかった。木べらでときどき豆の位置を入れ替えてやったり、ミトンをしてトレイを回してやったりしたが、豆の量が多いと漏れるため。

    途中でコーヒー豆が“脱皮”し始めるのが面白かった。見事にどの豆も、薄皮がはがれてくる。この皮のことをコーヒー業界では『チャフ』というらしい。コーヒー焙煎愛好家の犬の名前とかでありそうだ。チャフ。

    次回の注意点を記しておきたい。ひとつは『焙煎を始める前に、生豆を50℃洗いすること』。今回結局何となくえいや!で始めてしまったので、舞い上がって生豆を洗わなかった。思っているより汚れているから洗うといいという情報をあとで読んだので、これを取り入れたい。あれだけ煎れば(チャフがとれるのとかもみると)悪いものはバーンし尽くしてる(急にルー大柴)気もするとざっくり思ってみたり、いやいや、どうせなら大好きな50℃洗いでいってみたい。

    『ふるい』をつかうととても便利そうだ。我が家のトースターは下にも熱線がついているので、より効率よく焙煎できるだろう。また、トレイが角のため、木べらで触ってみたところでうまく混ざらない。今後何度かやってみて、導入を検討しようと思う。近所の100円ショップを一度のぞいてみるつもり。

    それにしても大病している人にはコーヒー豆を煎るのもむずかしいかもしれないなと思うけれど、いまの私にはまたひとつ、DIY的に解決することができると分かってほっとできたことが増えた。みんなの負担が減って、すこやかに穏やかに過ごせますように。祈っています。

    2015年3月31日火曜日

    頓挫したピカピカ10円玉作戦の思い出

    先月の終わりの日のこと。玄米乳酸菌ができているかどうかph値で数値化して確認できるそうだが、あいにく手持ちがない。これはできてるの?と小首をかしげていたところ、10円玉でもチェックができるそうなのでやってみた。液に浸してピカピカになったらph3.5ほどになっている印だという。1回目に仕込んだ大活躍中の玄米乳酸菌に浸してみると、昭和58年の古びた10円玉がぴっかぴかになった。合格!チカチカ眩しい銅の色!

    それをみて、小学校の実験で『ソースに10円玉を浸すとピカピカになる』というのをしたときいたく感激して、家でも母にやってみせ『家中の10円玉をピカピカにしようよ!』とまるで世界をも救うかのように鼻息荒く主張したシーンを思い出した。ユリイカ的とてつもないすてきなときめきだったのだけど、母は苦笑いするだけ。却下されたようだ。しょんぼりと無念だった。10円玉を乳酸菌に浸すことで、どんな物質が発生するのかわからないけれど、本当に家中の10円玉をかき集めてやってみようかしら、と思った。何もかもがぴかぴかに戻ったらいい。思い出もみんな。


    あとでいろいろ調べていたら、10円硬貨のWikipedia記事で早くもズッコケ。硬貨の酸化を早めたり、緑青を発生させたり、質量を減らしたりすることになるため、硬貨を劣化させてしまうそうだ。オーノー。確かに、玄米乳酸菌のphテストに使ったあの10円玉は、翌日には表面が数カ所青くなっており、全体的につやがなく、くたびれてみえた。

    大量のぴかぴか銅貨!味わいたかった気もするけれど、子どものころに破れた夢をひとつ思い出せて、向こうへ送ってやれた。それいいね!って、ぴかぴか作戦を応援してくれなかったお母さんの反応にしぼんでうつむいている所におばさんになった私が登場して、「10円にとってもそれでよかったんだね」と話しかけると、子どもの頃の恥ずかしがりやのわたしが、だれか知らないけど見たことあるそのおばさんを見上げてにっこりした。ぴかぴかに戻った。

    玄米乳酸菌と寝起きする

    玄米乳酸菌を、最初は『ゆほびかPDFバージョン・同時仕込み』で作ってみたけれど、今度はシカゴ・ブルースさんという方が教えてくださっている順番に、水だけ→塩足し→黒糖足し→完成の順番でやってみることにした。

    あたたかさをどうやって保とうかなぁと思って、ふとんに入れてみた。ちょうど冷えた日で、湯たんぽを入れていたので思いついて、足の向こう側のベッドの隅で玄米乳酸菌も眠った。湯たんぽがない日は、いっしょに寝た。冷たく感じていたペットボトルが目覚めたときにはほの温かい。身体にのせてみると、ぴち、ぴち、とスパークリング具合が伝わってくるよ、と思ったけど、ただ重かったからかもしれない。いのちを預かるひとたちの絶え間ない寄り添いに想いを馳せた。まあ、何と言ってもふとんのなかの境い目のない時間ですから。こぼれる可能性もと思いきや、とても頑丈なペットボトルだったため(スーパーマーケットがサービスしている電子水を汲む用に買った口が大きいもの)しっかりふたができて漏れることもなく成功。前回のものより勢いがある!わーい!

    メール便とクリックポスト

    今日でクロネコヤマトのメール便がサービス終了に。妹にごぼう茶を送るために今更ながら初めて利用してきた。店員さんに「メール便、今日の4:30でサービス終了ですので。」お会計のあとにも「メール便は今日で最後ですので。」といわれて「ありがとう」と返した私。「なんか知ってるこの感じ…」と思ったら、ちょっと鉄っちゃんが最後の列車に手を振りにいく感じを、味わったのね。

    手紙がEメールに、近くのお店よりネット通販に、便利さを追求するなか現れた、メール便。わざわざちょっぴり遅く届くのがご愛嬌だったのに、メール便速達が出来たり、クロネコ魂を感じられるハングリーで面白いサービスだった。通販で沢山送ってもらった、いままでありがとう。助かりました。

    そこで同時にクリックポストというサービスを利用してみた。ヤフオク!と郵便局がタッグを組んだもので、昨年の6月から開始されていたそうだ。

    特徴として魅力は
    ・全国どこでも164円。
    ・大きさは縦34cm以内、幅3cm以内、横25cm以内でA4サイズは条件内。
    ・重さは1kg以内。
    ・追跡可能。
    ・ポスト投函可能。
    ・日祝日も届く。

    衣料品や本などそこそこ“かさ”があっても範囲内で納まりやすく、低料金なのが魅力。オークションに特化したともいえる、低コストで追跡までとなると、クロネコさんの「そりゃないよ」が聞こえてくる気がする。

    一方で、ハードルとも言えるであろう特徴として3つの縛りがある。
    ・Yahoo!JAPANの会員かつ、Yahoo!ウォレットというサービスに登録しそれを利用することが条件。=クレジットカードまたは銀行口座が使われる。
    ・すべてパソコンで自力入力する必要がある。
    ・入力し終わったら、宛名ラベルを自力でプリントアウトする必要がある。

    私は相手にちょっとでも落札のハードルを下げ、送料節約できてラッキーと思ってもらいたくて、モノは試しに使ってみた。

    Yahoo!JAPANのIDでログインして、初回のみ自分の住所を入力。次回からは品物の内容、宛先を入力する。そっけないほどのフォームで、さくさく入力。番地などを全角で入力する必要があり、それにちょっと手間取った。住所を伺うとき相手に全角で数字をタイプしてもらっておくとコピペで済むし正確さが増すと思った。キーボード入力に慣れた人なら、大した時間はかからない。

    『自力で』プリントアウトする必要があるが、『自宅で』できる必要はない。私は自由に使える家庭用プリンタが今現在ないので、どうしたかというと、宛名ラベルをUSBメモリに保存して、コンビニでプリントアウトした。
    宛名ラベルを印刷するという段階で、「何分以内にプリントをせよ」みたいなメッセージが出てくるが(うろ覚え)、それをコンピュータに保存することができる。USBメモリで持ち出して、セブンイレブンのコピー機で出力。白黒プリントでもOKなので、10円。

    宛名ラベルを切り取って(A4を四つ切り)封筒に貼付けて、ポストに投函すれば完了。
    追跡用のお問い合わせ番号は、郵便局のゆうパックやレターパックなどと同じ『郵便追跡サービス』でできるようだ。あとは郵便局員さんにどれだけ浸透しているかがポイント。届くまでちょっと様子見。

    これをコストと思うかどうかは自分次第。クロネコが恋しいニャ。クロネコヤマトの新しいサービスも熟読しておこう。

    2015年3月30日月曜日

    靴磨きとかゾウリとかガンマ波とか

    nityaまだ生きています。靴磨き、やるといいなと思ってずっとしていなかったのをやった。スッキリ。ビルケンシュトックのボルドー色のBonn。

    それにしても何であんなにツンとした刺激のあるきつい匂いがするのだろう。頭が痛くなるし、胸がむかむかしてくるし。不安な気持ちになってくるのは私の精神的なクセとしても、いつも喜んで磨きたくなるようなものではないんだよなぁと考えていた。靴が大事じゃないわけじゃない。大好きだし、長く履きたいと思っているのに、何でかな。

    いろいろ深く考えないで靴磨きセットをひと揃えして、しかもブランドものがいいと思って立派な(にみえる)ゴージャスなパッケージのフランスのメーカーのものを奮発したのだったけど、いま思ってみると、なんかいろいろが、まぼろしって思う。

    お肉を食べなくなってから、革のものも本当はいらないって思ってる。革のバッグは止めた。けれど革靴止めていないんだ。普段はビーチサンダルとかミサトっこ草履とか履くようになって、すごく快適。冬でもゾウリ履いて外を歩いても、あんまり寒くないことを発見したんだ。沢山あるけば、ものすごくほかほかしてくるし、蒸れないから冷えとり靴下の重ねばきしても冷えてくるみたいなのが、裸足のくせにないのは、発見だよ。もちろん氷点下のなかじっとしてたり、雨が当たったりすれば冷たいよ。それは普通のこと。ただ、街へ出たりするときにビーチサンダルとかでは行けないっていう気持ちになって、革の靴を履く。その自己矛盾も、ひっかかってる。自分次第、なのかもね。いろいろなことを許すと、見えてくる。

    そういえば、こないだの生玄米ヨーグルトから匂ってきた“セメダイン臭”は、『酸膜酵母が作り出す酢酸エチルというエステル』だそうで、『低分子量のカルボン酸エステルは果実臭をもち、バナナマンゴーなどに含まれている』というから、ぐっと身近に感じるし、愉快になってくる。うんちの中に人間がおいしいと思う匂いの成分あの靴磨きの成分もそんな感じだったらいいのだけれど。

    そういえば、と別展開するけれど、google画像でダライラマの写真を探しているときに見た不思議な写真がきっかけで読んだ記事で、アガペー・ユリイカ瞑想というのを知った。

    「あ!わかった!という閃きのときに出る脳波“ガンマ波”がおきて、左側前頭葉にある「幸福を感じる回路」が劇的に活動するようになったとか。その瞑想法とは、「他者の幸せを心のなかで願うこと」だという。確かに思い当たることがあって、新しい習慣として毎晩皆の幸せを祈る、それをした日は、しみじみと幸せに眠るなと思う。わたしがこれまで試してきた瞑想では、この上ない気づきや愛の発見を得たものの、あまりの重さに耐えられないことがあって、瞑想すること自体が追いつめるようで、決意をしないでは望めないことが多かった。安全地帯が育たずに生きてきて、自ら築いたものを捨ててしまったことから、自分の境遇に恐怖と不安を感じる堂々巡りをしていた。瞑想と出会って2年経って、どれだけもしてこなかったようにも思うけれど、それは恐怖に支配されていたからなんだ。ヨガも瞑想も悩みながらしていないなりに、蓮華座で座れるようになってきたのだから、実行することと時の果実を得てる。自分で幸せを生み出したいね。

    2015年3月26日木曜日

    生玄米ヨーグルト、ジンジャージャム添え

    生玄米ヨーグルトも出来た。セメダインみたいな匂いがしていて心配だったけど落ち着いて、酸っぱくなって、とてもヨーグルトっぽい。豆乳ヨーグルトよりも牛乳から出来たヨーグルトに近いテイストで、ブルガリアヨーグルトをザラザラさせたみたいな感じ。

    豆乳ヨーグルトに自家製ブルーベリージャムがめちゃくちゃ合うのを今朝発見して(もう本当にすばらしいんです。豆のほっこりしたまろい味に乳酸菌のシュワシュワチリリが足されたその上に香り高いブルーベリーの酸味!ああ!!)、小躍りしたあとの、生玄米ヨーグルト。これにも何か足したいなぁと、家の中、冷蔵庫を探して見つかったのが『ジンジャージャム』。

    ここではジンジャージャムと呼びますが、ジンジャーエールの元として作ったもの。砂糖を使った飲み物を摂る習慣がほぼないため、すごくおいしいのだけれど、料理の隠し味に使うくらいで長持ちしていた子。作って1年以上経過するも、まったく悪くなる気配もない。

    唐辛子やシナモン、レモンといったおいしいエッセンスがいっぱい詰まったジンジャーを、すっぱいすっぱい生玄米ヨーグルトに混ぜると、、、南国の花のような香りがたって、酸味にほんの少しの辛みが快感。食べるよろこびを感じられるヨーグルトに変身!誰かに食べさせてあげられたらと思ったけれど、あいにくいないのでブログに記す。

    ジャムって砂糖悪と思うと摂取しにくいし、パンを食べないと縁がなくなると思っていたけど、やっぱり恵みでもあるのだなと、しみじみ。どこか外国で暮らすことになったら、その土地のジャムを作って暮らしてもいいなと散歩しながら想像して楽しんだ。BGMはDumpのNYC Tonight。たのしもう。


    乳酸菌を、あちこちに

    ごぼう茶をすっかり暮らしの一部に取り入れた母も、頑なにその存在すらも知らない風を装いコーヒーにしがみついている父も、まだ豆乳ヨーグルトというニューフェイスを取り入れようという気は起きていないらしい。

    けれど玄米乳酸菌は腸までよく届き、環境を整えてくれるというのだから、年配のひとこそ試してみる価値があると思う。菜食化してから体臭やおならの匂いがあまりない私にも効果があって、玄米乳酸菌を摂取した翌日のおならが、甘く芳しく、上手に発酵した匂いがしてきたのには思わず笑ってしまった。エネマ後も見事に匂わない。

    自分が無臭化して、家族もほぼ魚に切り替わっている環境にいると、ときどき出かけた先で強烈な匂いにぶつかる。「ウッ」と、本当に見えないかたまりにぶつかったような衝撃がある。加齢臭、肉食臭、脂臭、たばこにコーヒー臭、シャンプー臭、柔軟剤臭、全部ため込み臭。染み込んでるなぁ…。もしエネマとかオイルプリングとかごぼう茶とかしてみたら、面白くって仕方ないだろうなぁ。この人は何だったら試すかなぁ。あの、もしよかったら、いかがですかってなくらい妄想がふくらむテーマ。

    今日は白米のとぎ汁で乳酸菌仕込みをしてみた。玄米乳酸菌を足したお風呂は肌馴染みがよく気持ちが良かった。使うのに親しみを感じる素材で、満たされる。

    2015年3月25日水曜日

    春だ、仕込もう♩えひめAI-2

    ヒリヒリと顔が痛い。顔はボディブラッシングしていないのに!花粉だけでなく、PM2.5の影響を肌で感じる今日このごろ。「土を、自然を、癒さねば!」と急に立ち上がり、ペットボトルを片手にえひめAI-2を仕込んだ。これを仕込みたくなるのが、そう、春!

    500mlのペットボトル
    納豆 ひと粒
    イースト菌 2g
    ヨーグルト 25g
    砂糖 25g
    水 450cc

    『納豆ひと粒』っていうのが、なんだか可笑しくてワッハッハと笑えてくるが、たったひと粒ですばらしい効果を発揮してくれる。今回ヨーグルトは、豆乳ヨーグルトでまかなえるからとても満たされた気分。以前は、えひめAI-2を作るためだけに、普段は食べないヨーグルトを買ってきていたのだ。イースト菌は以前に用意したものをそのまま使えた。

    材料を全部混ぜて入れたペットボトルを、発泡スチロールコンポストのベッドに寝かせてあげる。さあどうぞ、ほかほかと温かいよ♩

    このごろ毎日ねずみかなにかの小動物が、コンポストのふた(不織布)を引き裂いてのぞいているらしい。日に日に傷が深く大胆になっているのだが、おなかがすいているのだろうか。ほかほかのお弁当みたいな存在なのかしら。家族にふたが引き裂かれている話をすると、「気持ち悪い」といった。私はそうは思わず、違和感を感じた。

    ドライブラッシングに代わるものを考える

    ドライブラッシングを習慣にしたとき、数週間でゾウさんのような足首がシュッとしてきたのでその効果は実感済みなのだが、どうもブラシの刺激に負けやすい。肌に、普段はできないようなダメージが現れて、身体中がヒリヒリして、因幡の白ウサギの気分になってブーム収束というのを繰り返している。今回も、「そうだドライブラッシング!」と思い出して始めたものの、すでにヒリヒリ、気分もしぼみ気味。傷ついたからだにひまし油を塗りながら、ブラシに代わるものを考える必要がある…と考えをめぐらす。

    思い当たったのは、エコシルクの手袋と、セルライト用の木のピンでできたマッサージブラシ。実はどちらもすでに手元にある。エコシルクは、シルクはシルクでも、ツルツルとした絹ではなくてざらざらとした荒めの素材で、なおかつ柔らかいタッチがマッサージにもってこい。ウッドピンのマッサージブラシもずっと前に買って持っていたけれど、活躍の機会を与えてあげられなかった。効果を知っている今なら、いい友だちになれそう。これらを交互に使うことにする。

    2015年3月21日土曜日

    玄米乳酸菌まつりモコモコ

    数日ですっかり私を取り囲む世界が変わった。めくるめく菌の世界!安定の、玄米乳酸菌!

    豆乳ヨーグルトは、たった2回作っただけなのにすばらしいクオリティ。ここまで手軽に出来るようになったのも先に工夫してくださったみなさんのおかげ。本当にすばらしい。洗練された豆乳200mlに対して玄米乳酸菌を50ccというレシピの、乳酸菌を少し減らしてみたけれど、とてもきめ細かい滑らかな豆乳ヨーグルトになった。犬はもちろん、家族も喜んで食べている。

    間引いた葉大根を浅漬けにするとのこと。玄米乳酸菌を少々。うまみ増し!みそ汁に豆乳ヨーグルト少々隠し味。コク&まろみで、うま。犬のためのおやつ(にんじんジュースの搾りかすをドライにしたのを全粒粉と豆の粉と少しの油とベーキングパウダーを混ぜる)を作るとき、玄米玄米乳酸菌を混ぜたらプワーっとふんわりおいしそうに膨らんだ。いちごを食べる時、豆乳ヨーグルトを添えて。軽やかで、クリーミーで、舌にぴりり。なんておいしいの!

    昨晩、生玄米ヨーグルトの仕込みで、ミキサーでなめらかにして瓶に移した。900mlのスクリュー瓶に3合分を入れたらぴったり。じゃまにならないように高いところに置いて、明日がたのしみ♩と眠った。

    昼になって思い出して瓶をのぞいてみると、静かなもの。ふたをまわして、ビックリ!
    ふわっと浮いた!
    もーこーもーこーもーこーー!

    モコモコモコとふたを押し上げる生玄米ペースト!
    ふたの近くの部分はポソポソとしており、水分が抜けている…。ビンを置いていたところを見に行くと、水浸し。「びんにピッタリ♩」の時点で、もしもーし、だったんだけど、そんなことはどうでもよくなるほど玄米のバイタリティに感激。自分を責める気にもならない。愛がこんなところにも!

    味見してみると、まだ少しだけ粉っぽい味。どこかから、まろやかなクリームの風味のなかから花のような香りに包まれた酸味が少し。

    おととし私は生玄米を浸水して発芽させたものをそのまま食べていたので、とてもなつかしかった。一時期はまっていたあの味。ここからさらに菌の力が加わって、生玄米ヨーグルトに変身するのだからたのしみ!

    2015年3月20日金曜日

    初豆乳ヨーグルトは、愛の味

    昨日の晩、まだ未熟かと思う玄米乳酸菌で仕込んで出来上がった、パンチの無い豆乳ヨーグルトの続報。

    眠れず不機嫌で、自暴自棄な気分で早朝にヨーグルトをかき込んだ。もやもやとしたなんともつかみどころのない味。ふてくされて眠ろうとしたら、なんだか、のどの奥をくすぐられるような感覚のあと、食道や胃がさわさわとときめき出している。朝3:59だった。私は「眠れないのが何だ、いいも悪いもない、自分のためにできることを今すぐしよう」と決心し、4:00起床。オイルプリング、コーヒーエネマの準備をして、発砲スチロールコンポストを混ぜ、エネマ、瞑想を続けてした。できないと思っていたことは、しないと決めていただけのことなのだ。すべてが望み通りだったわけだ。そして私はそれに全部気づいていた。

    知人に借りたままになっていた本を読むことに決めた。『喜びから人生を生きる!臨死体験が教えてくれたこと』という本だ。手渡されたのは別れ際だったため、いったいどんな本か、なぜ貸してくれるのかを聞くこともなく借りてきて、ひと月以上経っていた。臨死体験の本を読む必要があるのか、と何となくおっくうだった。本を返すときに会おうと話していたから、読まなければそのコマは進むことはなかった。連絡がない、と思っていたが、実際に時を止めていたのは自分だった。

    アニータ・ムアジャーニという、香港で育ったインド系の女性が、ガンになり4年の闘病の末、臨死体験をし、よみがえり、愛を広めている。この本を読むタイミングは見事だった。私がヘナ染めをしたり今朝ヨーグルトを食べて感じるまでのこととそっくりリンクしている。つまりすべては愛の存在ということが。

    本を読む時間を犬のためにも使おうと思って、ケージから出ていっしょにいられるようにした。愛のちからを再確認しようとヨーグルトを口に入れると、3秒後くらいにシュワシュワっと元気よく乳酸菌があいさつしてくれる、とてもとても感動的なヨーグルトにさらに成長していた。犬にわけてやると、夢中でなめて、興奮していた。

    午後に出会った家族も、今日はすばらしく生き生きとしており、かける言葉が愛そのものだった。父はほうれん草の豊作を喜び、母はごぼう茶を仲間に広めた話をしていた。スーパーで見つけた掘り出し物のおいしいチョコレートを食べた。誰もが愛の存在であった。

    ただ存在するということ。

    また豆乳ヨーグルトを仕込んだ。わたしたちはひとつ。

    豆乳ヨーグルト1回目

    玄米乳酸菌を味見して、まだあまり酸味がなかったのだけど、発酵はしてきているからやってみようと、ちょっと先走って豆乳と混ぜてみた。

    ヨーグルトメーカーを出してきて、豆乳600ccに玄米乳酸菌150ccを加え、左回りに9回と1回右回り。

    さきほど8時間くらいたったので見てきたら、プルプル!味見してみると、あまり酸味がなく、おや?これでよいものか?と不安になるも、数秒経ってからチリチリとした感触が追いかけてきた。発酵している証し。もう少し温めてあげようかと思ったけれど、やはりやめて常温で置くことにした。明日の朝が楽しみ。

    ごぼうが立派になってきているのは気のせいだった。別のスーパーではほっそりとしたしなるごぼうが売られていた。今日は米ぬかを分けていただいた。これで心置きなくコンポストが混ぜられる。摘みたてのブロッコリーをほおばる。いろいろうれしい春である。

    黒髪をヘナで染める・その2−実践

    私の髪は胸の下くらいまであるロングヘア、毛先20cmくらいがヘアダイしたことのある部分。その上は真っ黒のなにもしていない髪。ハリのあるしっかりとした質感で、毛量も豊かなタイプ。今回ヘナ染めをしたのは、実をいうとしばらく前に購入して寝かせていたヘナを消費するためだった。2年前ケミカルのヘアダイを止めることに決めて、シシカイという頭を洗えるインドの植物の粉を知ってから、「コンディショナーをヘナに変えられないかな」という発想からなんとなく購入したもので、どうせなら全部黒にしようと選んだ黒と、母にも勧めようと種類の違う赤を2色買ってあったものだ。少し髪に明るさが欲しくなったのと、おかしくなっても効果は数週間というし、染まらなくてもトリートメントの効果をいただければもうけもの。

    Light Mountain Natural というアメリカのブランドのヘナで、Bright Red(ブライトレッド)という赤色を使った。シベリアンハスキーが遠吠えするかわいいパッケージ。もう1色トーンの低いRedというキツネのパッケージのも買ってあって迷ったが、だいたいまったくの黒髪なので大差はないだろう。インスピレーションで今回はハスキーの力を借りることにした。

    レシピを見ると、「スパイスを加えるとそれぞれの効果が」とあるのが興味を引いた。あれこれ研究してみたかったが、ひとまず家にあるスパイスを気分で加えた。おまじないのようで楽しい。レシピのなかにあった、ジンジャーとナツメグ、パプリカを入れた。レシピにはなかったが、シナモンが好きなので協力してもらうことにした。

    紅茶とスパイスを共に煮出し、少し冷ましてヘナに混ぜた。(60度には冷ましたいところ。熱すぎると染める効果が弱まるそうだ)初めてのヘナ染めだったのに、実践はかなり大雑把だった。自分でも意外に思うほどだが、いつかやっていたことがあるのだろうかとあとでぼんやり思った。ヘナにしっかり目覚めてもらうため、3時間ほど寝かせる。

    よくヘナ染めについての感想に「草のような匂いが数日間はとれない!」とか見かけるけれど、今回わたしにとっては大成功。髪に残った香りも楽しんでいる。ヘナにエッセンシャルオイルを混ぜた。ラベンダー約10滴と、本当はローズマリーを入れたかったが、見当たらなかったので、何か、と思って見回していて目に入ったクラリセージを4滴くらい。浄化を助けてくれるといいなと思って選んだが、髪の成長を促進する作用があるそうだ。

    ヘナは油を吸い上げる、と読んだので、オイルを少し足した。今回はインドの女性たちの長い髪に想いをはせてNow Foodsのココナッツオイル(他のエクストラバージンココナッツオイルよりオイル分がしっかりしている)にした。大さじ1杯ほど。それからなにかで酸が染まりをよくすると読んだ気がする、ととても漠然とした思いつきでシークワーサー果汁を加えた。とても爽やかな香りに仕上がった!

    頭皮をJarrow Formulasのココナッツオイル(エクストラバージンでサラサラ)でマッサージして、生え際と耳、首まわりにたっぷりオーガニックのひまし油(好きだから)を塗って、いざヘナ塗布。塗ってみると、頭がはてなだらけになったが、その理由がヘナにもう少し水分があってもよかったようだと気づいて、その後は少し水を混ぜて緩くして髪にのせた。ひとりで風呂場で塗ったので、想定外の腕やおでこがオレンジに染まっていて焦る。けっきょくお風呂にはいってからとれた。付属のキャップとはいいがたいビニールと、ホテルでもらったシャワーキャップをして4時間待つ。

    4時間放置して流して、アップルサイダービネガー(りんご酢)を薄めたお湯をかけて終了。乾かしてみて、拍子抜けするほど違和感がなかった。いつもよりハリがある感じと、少し黒色が和らいで見えるかな?探せばいくらかはあった白髪を探してみるが、見つからない。数分かけて見つけると、とても明るいオレンジ色になっていた。ドライヤーで温める作業を怠ったので染まりが悪かったかもしれないが、これで確実に染まっていることが確認できたので満足して眠る。

    朝起きて、髪がふんわりサラサラかつ程よい保湿感。心配した生え際、頭皮への色移りは問題なし。短い毛がピンピンと出てくることもなく落ち着いている。ハリが出過ぎるかと思っていたが、そうでもない。毛先のヘアダイした部分はパサつきが消えた。クラリセージのいい香りがしている。ドライパセリのような草の香りに感じるときもあるが、花の香りもやってくるし、どちらも好きなので守られてるような気分。見た目は黒髪だが、よく見るとオレンジ色。光が射すところにいると柔らかい印象。全体的に統一感が出た。2、3日すると色がより定着するそうなので楽しみ。

    黒髪をヘナで染める・その1−濃い色に植物の色は影響するのか

    真っ黒な髪をヘナで染めた。一般的に、黒髪にヘナで色を入れてもほとんどわからないといわれている。しかし私にはヘナについて鮮烈な思い出がある。10年ほど前、ラッシュでバイトをしていたとき、製品を実際に使用して、効用を身体で知るのも仕事のうちだった。ある日バイト仲間がヘナ入りシャンプーバーを使い始めた。柔らかな髪のボブカットがサラサラとまとまりよくいっそう魅力的になってゆき、「髪にハリが出てやめられない」と気に入った様子だったある日、一見黒いのだが、光が射すとオレンジ色に光るようになった。次第に赤く輝くようになって、常用を止めたほど。その彼女の髪質は細いから、と当時の私にはよけいに眩しかったのかもしれないが、神秘的でよいものというイメージがあたためられていった。

    経皮毒の観点からケミカルでのヘアダイに疑問を持ったころ、髪に「草木染め」をほどこす方法があるという。サロンをネットでみつけて行ってみると、担当してくれた方は私の髪コンプレックスを解消してくれたヘアサロンにお勤めだった方で、おまかせして安心できるサロンを見つけて、より気が楽になった。本当にありがたいご縁だった。決して私の髪質をあれこれジャッジしないひとで、明確になりたい髪型や髪色がなくても(これは私の精神的傾向だった)ニュートラルに相談にのってくれ、仕上げてくれる。私の髪には「うこん」がよいとのこと。「草木染めだけでは色が明るくならないので、ケミカルと合わせて」という処方、つまり化学薬品をつかって染めてから、うこんの草木染めを施してくれる。仕上がりは柔らかく、とても気に入っていたが、どことなく割り切れない気持ちが残っていた。それはヘアサロンやケミカルの毛染めが悪いのではなくて、自分の考えにあることに気づいた。方法だけでなく、自分自身の存在をも否定する“こころ”だ。私は茶色い髪を手に入れてコンプレックスを解消したと思っていたが、根本的に、生まれたままでなにがいけないのか自分に聞いてみることにして、そのままを受け入れられるようになってみたいと望み、ヘアサロンへ通うことを止め、丸2年が経った。

    南インドに行って、これは!と思うことがあった。チェンナイに移ってから、露骨に顔が黄色い人がいるのだ。それは皆女性で、ドラヴィタ人の肌の色ではあるのだけれど、明らかに黄色が添加されている。肌の色があまり濃くない人は、本当に真っ黄色で、病気かカレーの食べ過ぎかと心配した。デリケートな質問になりそうで尋ねる勇気もなく過ごしていると、お寺のお祝いの日に訪ねた家の方に、布とショウガのカリカリに乾いたようなものとコインを1枚もらった。ショウガにしてはいささか黄色い。となると、ターメリック…。これは何かと尋ねてみると、「ターメリックよ。お風呂で毎日肌に擦り込めば、ピカピカでいられるのよ。」とのこと。「じゃあ街で見かける黄色い顔の人たちは、美容のためにしているのね?」「そうよ。年齢を重ねた人が若くいるために使っていることが多いわね。ターメリックは食べてもいいし、塗ってもいいの。欠かせない万能のスパイスよ!」「黄色くしたくてしているの?黄色くなっておかしいとかは思わない?それとも黄色が美しいの?」「美容のためよ。それにおかしいとは思わないわ。肌をツルツルに若く保つずっと昔からの知恵なの。」私の髪を柔らかく染めてくれていた「うこん」を美容の要として使っていたのだ。殺菌作用や紫外線を防ぐ作用もあるもよう。そういえば、旅の途中に買ったフェイシャルパックはターメリックから出来ていた。そうか、染まるのか。そうだよな、ターメリックだもの。試してみたかったが、顔が黄色になるのにまだ抵抗があったので止めておいた。それにしても、褐色の肌に黄色が足された色はもはやただの褐色ではなく、黄金色なのであった。濃い色にも植物の色は影響するのだ、と激しく印象に残った。

    2015年3月19日木曜日

    あれこれ仕込みがたのしい春

    玄米乳酸菌のペットボトルのキャップを緩めると、シュッ。上方に泡のベールが張って、絶好調。5、6年前にはまっていた酵母づくりを思い出す。当時は冷蔵庫で寝かせたりいろいろしたっけ。

    生で玄米を食べる(発芽玄米を作る)ために浸しておいた水も酵母化するよう仕込んだ。コンポストに混ぜてあげたいし。春が来るって、いいなあ。

    ごぼうの買い出し。スーパーのごぼうが立派になっている気がする。今日買った5袋のごぼうたちは1袋2本で500gを超えるものが2袋あった。先週買った4袋のうちでは430gがマックスだったから、随分違うのでびっくり。

    ささがきしきれないごぼうの端を、味噌汁に入れたり、パスタソースにしたりするのも面白い。ごぼうがこんなに好きになるとは思ってもみなかった。満足感がある。ほぼ菜食化していいなと思っているのが、味覚の変化。拡張してる。あるときから私の味覚の満足感が、どうも野菜のアクみたいなのから来ているような気がしている。例えば青汁なんかだと、ふつうの雑食をしているひとがウェエ苦い!とかマズイ!とかいう味から、バーンっと爆発級のよろこびがやってきたり、じわーっとしたしみじみする甘みやうまみを感じられる。ブロッコリーの葉をジュースに入れると、私にはアイスクリームとかシェイクみたいな味になる。楽しすぎる!その代わりケミカルものには弱い。みんな丈夫ですごいなと思う。鈍感力ってこのこと?

    あと、今日は初めてヘナを仕込んで髪を染めた。いい匂いで楽しかった!明日詳しく記す。

    2015年3月17日火曜日

    玄米乳酸菌を初仕込み

    幼いころ与えられたグリコのヨーグルト。赤と青が印象的なカップので、おばあちゃんちに行くのが楽しみだった。それから幼稚園のころ、親戚のおばさんが食べさせてくれた生協のヨーグルトがおいしくて味覚に目覚めた。家の近所にコープはなかったから、ヨーグルトについてくる顆粒の砂糖に一目置く日々、学校給食のヨーグルトの“ヨーク”の寒天の割合が知りたいと切に願い、小学生か中学生のころ砂糖なしのプレーンヨーグルトを何度も頭をひねりながら食べたおかげでおいしさを発見、カルシウムだ乳酸菌だといって毎日のように食べていたヨーグルト。食べなくなって10年ほど経っただろうか。あれほど好きだったのに、腸によくないと知ってぴたりと止めた。いっしょに牛乳もチーズも止めた。不思議なほど欲しなかったし、調子もよくなった。例外として、チーズはピザを食べるとき、あと生クリームをたまの嗜好品としていただいている。

    インドに行った時は、毎食のようにカードというヨーグルトが出た。牛乳も飲んでいなかったし、砂糖もあまり摂っていなかったから、えらいことになったぞと思った。初めのうちは断っていたが、だんだん、郷に入れば郷に従え、インドの養生を試そうと、いただくことにした。えらいとこに飛び込んで来たのは私の方だったのだから。

    ヨーグルトをごはんに思いっきりまぜて(好みで少し塩をふって)食べるカードライスにも慣れたころ、私のお腹はインドの菜食になじんで消化できるようになっていた。初めは豆や油、それからしばらく食べていなかった乳製品への消化の対応ができなかったのであろう、口内炎や腹痛、膨満感、風邪(食べ過ぎによる)に悩まされた。旅の後半は、水によくあたった。インドのミルクはおいしいが、庶民の飲む水は、とんでもないものだった。iHerbでベストセラーになっている日本のプロバイオティクスのカプセルも効かなかった。どちらの体験も、どんなものにも負けない腸内環境があったらなという発想に行き着いたが、帰ってきて安心して飛んでしまっていた。

    それについて、実現ができそうな『豆乳ヨーグルト』を試してみようと思う。5年前くらいに友人が、「豆乳ヨーグルトを食べている」「豆乳に玄米を入れるだけでできる」と紹介してくれたのを試したら、作り方がよくわからず、何度か豆乳を痛めて挫折。いま思えば、豆乳が痛んでしまった、というのも間違いかもしれないのだけど、とにかく私に扱えるものではなかったというか、乳酸菌そのものよりも、ヨーグルトは腸に悪いというイメージがぬぐえなかったのが原因だったように思う。

    玄米乳酸菌の仕込みは、想像を超えたやさしさ!玄米と水、黒糖、天然塩をペットボトルのなかで混ぜるだけ。わくわくしている。花粉症も、改善されるといい!

    2015年3月13日金曜日

    発泡スチロールコンポストのための『ふりかけ』

    暮らしが乱れると、コンポスト活動をしなくなる。そんなこと、ないですか。私のケースは、往々にしてある。だからどん底と感じたら、意識的にコンポストを再開する。自然の循環を段ボールや発泡スチロールのあの小さなスペースで感じれば、何もかもが愛おしい、そんな気持ちが戻る。きっと誰にでも効くと思う。このごろ、私はどんな種類のメッセンジャーだろうかと考えておかしな程落ち込んでしまっていたが、ひとまずコンポストを混ぜて、いわゆる生ゴミというものをスーパーの袋1杯分出さずに済んだ。行動こそがメッセージなのか。

    というわけで、さきほどコンポストに新しい野菜くずなどを入れてきた。雨の降る日の軒先は暗かったが、どこになにがあるか知っている。手を伸ばして、暗がりで米ぬかをつかんで野菜くずにふりかけまぶし、しっかり混ぜて、このときだけはとってもマインドフルネス。やっぱり何分もかからない。明日もできる。そう考えながら家の中に入って、米ぬかが袋に半分くらいになってきたのは、どう調達しようか、とふと思った。このごろ玄米を食べていないけれど、玄米を食べれば米ぬかが採れない。精米所で不要とされた米ぬかをいただくことでまかなっているが、「米ぬかがないとできない!」という思い込みを捨てれば、コンポストも考え方も楽になる。

    コンポストのためのふりかけ(生ゴミの発酵を促進する)でやはり一番パッと効果が分かるのは『米ぬか』。ステキに温度が上がるのだ。コンポストが大変に喜ぶ!米ぬかが手に入らないときは、『落ち葉』なんかいいと思う。私は、風で飛ばされてきた落ち葉なんかをちぎって入れてやる。もっといいのは『腐葉土』。森や公園の木々の葉が積もってふやっとした、あれ。最初にコンポストをセットするときに腐葉土を入れると分解してくれる菌が沢山でとてもいいコンポストになる。そしてゴミ削減という点から、手に入るひとは『おがこ(木のくず)』をふりかけに使ってもよい。でもわざわざ用意するものでもない。破片が大きいほど分解は遅いが、ちゃんと役目を果たしてくれる。シティー派(っていわないか)もとい都会のひとに「それならあるっ!」って自信満々でいってもらえそうな特選ふりかけは、『コーヒーのかす』。ドリップコーヒーまたはコーヒーエネマをたのしむ方にはぜひおすすめ。私の場合はコーヒー浣腸用の液を作って出たコーヒーかすを、湿ったまま入れているが、水分が飛んでいると理想的なふりかけになる。

    実際のところ、ふりかけが何にもなくてもできる。だから「米ぬかなんて用意できないからムリ!」とか、思わなくて大丈夫。分解の速度が遅いだけで、ふりかけなしでも問題ない。それが問題ないと理解することのほうが案外、ハードルだったりするのかもしれない。私はごはんにふりかけなくても食べられる派。

    2015年3月5日木曜日

    オープンハートなレジ待ち

    今日はお気に入りのスーパーの野菜特売日。待ってました!と、ごぼう茶用のごぼうを買いに出かけた。開店5分前に到着して、すでに人だかりの入り口前にて待機。みんな買い物かごを持つベテランぞろい。新参者は心細いが、どっしり太くて新鮮な土ごぼうへの期待を胸に待つ。

    開店して店内、ショッピングカートは完全に足手まとい。身動きとれず、カートを端によせて店内を身軽に移動。しばらくその熱気にのまれてあれやこれや頼まれものなど探していたが、ごぼうごぼう!乾燥作業は3月いっぱいだもの、と張り切って4袋選んだ。前回買ったときよりもさらに状態がよく、ずっしり重い。ああ早くピーラーかけたい!

    2人体制のレジすべて行列で大変な熱気。しばらく待っているあいだに、前のおばさんが手にした品物と並べられている山を何度も何度も見返していて、どうかしたのかなと思って私もその山に注目した。その山は小さな豆菓子のアソートなのだが、おかしなほど安くて、私も何度も見返した。するとほかのおばさんが「いくつ買ってもこの値段?」と段ボールを開け補充するお兄さんに尋ねたのを聞いて、たまらず私も周りの人も1袋かごへ。「あ、私ももうひと袋」と前のおばさん。そうしている間に、レジの2人体制からいつのまにか1人になっていて、後ろのおじさんが「2人のとこを選んで並んだのに…まだ待つな。そんならオレも豆買っとくか。」「私ももうひと袋いっとこう。」さらなるなごやかムードに。殺伐としがちなレジ待ちの、平和なこと!地元スーパーのこの活気は、たとえ待つことになってもなんだかうれしい。

    レジが私の番になって、「ごぼう、1つは特売価格で、残りは通常価格になりますけどいいですか?」なんと、ごぼうにはおひとり様1袋限りの数量制限あり。張り切って来たのになぜか「じゃあ、、1袋でお願いします。」と言った私の口!冷静に考えればよそのスーパーより十分安いし、40円×3をケチったところで、どうする。ほかの店を回るのか?とっさの謎の行動にはてな、どうしたものか、また並ぶか、とめぐらせていると、豆で共に盛り上がった後ろのおじさんの声がした。「そんなにごぼうが欲しいなら、オレのぶんで買えばいい。オレが代りに買ってあげればいいよな?」と申し出てくれた。おーじーさーんーー!え、うれしいありがとうおじさん!「そんなにごぼういっぱい持ってきておいて、1袋じゃあ…たくさん欲しかったんだろう?」「そうなんです、ごぼうでお茶を作っているから」「???」

    小銭袋を開けるおじさんを前に、レジのひともちゃんとお会計は1度で済むよう計らってくれて、おじさんにはありがとうをいっぱい言って帰ってきた。レジを待つほんのひとときだけでも、声を掛け合える誰かのいるあたたかさがこころに染みる。次にあの特売日に買い出しに行ったら、おじさんを見つけてごぼう茶を渡せたら楽しいなと想像しながらごぼうを削った。

    2015年3月4日水曜日

    コーヒーの生豆を注文した

    コーヒーの生豆を注文した。
    自家焙煎するつもり。
    飲むわけじゃない。
    コーヒー浣腸をする。

    これまで思いつかなかったけれど、コーヒー豆を買い足そうと思っていつものを注文しようとしたら、なぜだかリンクが切れていて(楽天スーパーセールのせい)検索しなおしたりしているあいだに、「ナマのマメを買ってオーブントースターで煎る」という直観(もしくはピンポイントな欲)がやってきた。できるかどうかもこの時点で知らないが、妙な確信と歓びに酔いしれる。とうとう脳内回路が、ごぼう茶そしてオーブントースターからの、コーヒー生豆焙煎というものを導きだした。本当にやるのか?

    コーヒー豆をオーブントースターで焙煎している人は、インターネット上にけっこういらして、さらに鼻息荒くなる。フライパン、土鍋、ミルク缶ほか、私のイメージしていたごま煎り器のようなものやプロっぽい網以外にも、なんでもできるぞ!こっちへおいで!という声が聞こえる(幻聴)。そして、生豆は3年ほど保つという。煎った豆は、そんなに保たない。これは、やってみるしかない。

    ままよ、注文。

    注文し終えてもなお興奮冷めやらぬ私は、オーブントースター焙煎についての先人たちの記録をむさぼる。ものすごい煙と油で専用オーブントースターだとか、スモーク臭をつけないためにすぐさま冷ますだとか、あれれ、ちょっとテンション下がってる?いやいや、やってみなくては!キャンセルなんてしません!!

    コーヒー浣腸歴8年目の初春の新展開。

    2015年3月2日月曜日

    ごぼう茶をおいしく作るコツ

    昨日、ごぼう茶は作るのも飲むのも楽しい!と書いておいて、今日ごぼう茶を仕上げているとき「意外と、たのしくなる状態までにはコツがいったのね」と感じたので記しておく。

    • ごぼうはピーラーで回しながら削るのがいい。
    • ごぼう茶を作るのは冬場がいい。(乾燥する条件がよい)
    • 焦げる直前まで煎るのがおいしい。でも焦げたらマズい。
    • オーブントースターで焙煎するのが私にとってはベスト。
    ピーラーを使うのがいいというのは、我が家にある千切り器で削るとごぼうが少し厚めになって、乾燥までに時間がかかるため。あと、(削ったままの状態で)どこをとっても皮がついた状態にできて、味のばらつきがなくなる。飲むときも扱いやすい。

    冬場がいいのは、乾燥しやすいため。たとえば、ものぐさでごぼう茶を作っているのを忘れてしまっていても、冬場ならなんとかなる。夏場だと、そうはいかない。ごぼうは痛む。冬場なら緩やかに乾燥して、焦げる直前まで煎れば立派なごぼう茶に仕上がる!

    焦げる直前まで煎るのは、テクニックと注意力が必要。私の場合、オーブントースターでじっと見守っており、煙が出る直前または出た瞬間にオーブントースターから出すという方法でおいしさを実現している。

    ごぼうが乾ききっていないときは、フライパンであらかた煎ってやると、楽。でもフライパンで全体を焦げる直前までの状態に持っていくのは難しいと感じた。ごぼうを粉状に砕いてやれば、いいかもしれない。私の場合、飲むときに扱いやすいので、ピーラーで削りだした状態(またはそれを少し砕いた状態)で保存したいので、全体に熱が届くオーブントースターに魅力を感じる。ただしぼけぼけしていると一瞬で炭化してしまう。炭化したごぼうはめちゃくちゃまずい。だって炭だから。ごぼう茶にがい!まずい!となる。だからといってあまり煎らないで飲めば、少し生臭いというか、浅くて青い味になる。これだとごぼう茶を好きになれないと思う。つまり炭化するかもしれないリスクがあっても、オーブントースターで煎るのはやめられないおいしさを引き出す。その場合、低めの温度でじっくり面倒をみてあげるといい。見極めが肝心!

    ※低めの温度でじっくりやると、ごぼうらしさが消える、それはいいのか悪いのかは好みだと思う。要観察。

    2015年3月1日日曜日

    温めよ、温存せよ

    今朝、Macbook Airを立ち上げようとしたらバッテリーの充電切れ。充電しようと充電コネクタをつなげたけれど、ランプがつかない。緑はもちろん、オレンジどころか、ノー点灯。しばしうろたえる。ずっとシャットダウンしないで使ってきたからかしら…横にして寝転がりながらネットしてたからかしら…乱暴に使ってきたわね…いろいろなことが頭をよぎる。

    解決法をネットで検索してみる。昨日は、iMacのDVDが焼けないエラーを、Google先生と共に解決したんだもの。きっとなにか知恵を授けてくれるはず。(これも、内蔵DVDドライブの故障といっているケースが多かったが、ライティングソフトを導入して解決できた。だからみんな諦めないで!)今回のケースは、かなりの確率で“ケーブルの故障(断線)”なのかもと落ち込む。かなりぐるぐる巻きにしたり、踏んづけたり、したかも…。見た目異常ないけどね…。新しい充電器買うか…。解決法の中に“冷たくなり過ぎ”というのがあって、ン!そういえば別の部屋のコンセントで充電しようとしたときも、ランプが点灯しないときがあって、その部屋はものすごく寒い部屋だったわ、と思い当たるふしあり。「ドライヤーを当てたら一発で復活!」といっている人がいて、これやってみるだけやってみよう!と、モニター部分で立たせて(Macマニアのひとがみたら泣くわね)赤外線パネルのでかいストーブに当ててみた。

    しばらくして何やら外人のしゃべっている声がしてきて、いったい何だろうと思ったら、Macbook Airから聞こえてきてる!復活してパスワード入れる画面が光っており、昨日の夜見てたThe Equalizerの、日本のタイトルで言えば『ザ・シークレット・ハンター』のロバート・マッコールの声だよ!エドワード・ウッドワードの!!そうだった、昨日思い出して再会したんだった。神様ありがとう、充電器買わないで済みました。

    充電器買わないで済みましたといえば、このMacbook Airはインドで買って、ついてきた充電器のプラグが当たり前にインド式で、パッケージ開けたとき震えた。三つの丸い棒がつきでてるタイプ。1センチくらいの太さのケーブルに、インド式プラグがついていて。もうひとつ入っていたのは、細いケーブルが生えた、四角いやつ。

    やばい。日本で充電できんやん…。でもふと思ったのは、四角いやつは、一部が欠けている。インド式プラグのケーブルと合体させるらしい。そういえばこんなかんじ、なんか見たことある。iPadで見たことあるかも?iPad買ったとき、スリットの入っている理由ってなんだろうと思ったっけ。旅には重いiPadを持ってきていて、しげしげと充電器を眺めながら、これとれるのかも?スライドしてみたらやはりとれて、持参していたiPadの充電器のもスライドしてみたらとれて、iPadの方のコンセントにさす方と、Macbook Airのケーブルついている方を合体してみたら、うまくいった。さすがApple。そしてグーグらなくても、ぼやぼやとした生温めの疑問でも、育てると問題が解決できるよろこびにしばらく打ち震えていた。引きこもっていた部屋で、ひとり興奮。考えるのは楽しい。

    そしてエドワード・ウッドワード。1ヶ月前くらいにふと、無性に、好きだった海外ドラマを思い出したけれど、タイトルが思い浮かばない。なんか日本語のタイトルと英語のタイトルががくんとくるくらい全然違って、しかも英語のほうは当時英語力がなくて妙に難しい単語に思えて覚えられそうにないと思ったことは思い出す。ダイレクトに覚えとこうよ、記憶ってめんどくさいよなと思いながら、マッコーウェルとかマクモニーグルとかいうのが脳みそのどこかから出てくるんだけど、超能力者じゃんね。顔もオープニングも、その俳優のホームページの感じとかも思い出せるのに、肝心のタイトルが思い出せない。いろいろなキーワードで調べてみたけれどだめで、いつか思い出せたらいいな、ちょっと脳からでてくるの時間かかるかな、仕方ない温存しよ、と思っていた案件。昨日の夜、そろそろ眠ろうというころ、ぼーっとキーボードを打っているとき、急に「エドワード」って脳から出てきて、ぽわ、ぽわ、と主役の人の顔が出てきて、わあ!脳!来たね!!IMDb(インターネットムービーデータベース)にEdwardと入れて、顔写真をみまくって、きたー!Edward Woodward (Actor, The Equalizer (1985))そうそう!!!えどわーどうっどわーど!やったー!


    というわけで、興奮のなかThe EqualizerのビデオをYoutubeで見ていたら、いつのまにか眠ってしまって、Macbook Airは充電切れして、寒い寒い部屋のなか、フリーズしたバッテリー。ごちゃごちゃとしていてもすべてが繫がっていることを実感してほんのり暖まった一日のはじまりだった。

    2015年2月28日土曜日

    ごぼう茶が、おもしろい

    我が家に『ごぼう茶』ブーム到来。テレビでしきりに紹介されていたころ、1度自作して試したが、当時コーヒーエネマやありとあらゆるデトックスをしていた私には、“香ばしくておいしいノンカフェインのお茶”というポジション。仕事のストレスでイライラしていた私は、yogiteaなどのハーブティに癒しを求めていた。「若返ってみたら?」と思う両親には想い届かず、ブルックスのコーヒーから、コーヒーを豆からひいて飲むという習慣にやっと変わった頃だった。

    あれから3年が経つだろうか。私の美容に対する概念がどんどん崩壊して、オーガニック化粧品からもシフトして、とてもサスティナブルなものに再構築された。母の意識が変わるとは期待していなかったが、私のコンディションを見て思うことがあったらしく、とても緩やかでしかも受動的ではあるが、変化が見られるのが興味深い。

    ところでごぼう茶である。ハーブティなど購入するのが円安の影響もありおっくうになっていた昨今。私はインドから持ち帰ったブロークンな紅茶を飲みながら、「・・・まずい。」とつぶやく毎日。日本に帰ってきて6ヶ月も過ぎれば、あの砂糖過多バンザイモードからもすっかり開放され、糖分もカフェインもいらない身体に戻っていった。抜け出すためにもがくのは大変だったが、もがかなければ、つまり時が解決してくれたわけだが、これまたインドから持ち帰ったトゥルシーのお茶を飲みながら思った。「・・・飽きた。」ごめんインド飽きた。おいしい緑茶も紅茶もコーヒーも、今の私が求めるものではなかった。つまり、私は『嗜好品』としてのお茶ではなく、『効率よく腸に水分と栄養を届けられるおいしい飲み物』が必要だった。

    何かないか。ルイボスティー、なんか体調不良になる。ミントティー、好きだけど気分のときだけ飲みたい。ジャスミンティー、油っぽいときなど大歓迎だけど、カフェインin。パウダルコ茶やマテ茶、おいしいけど、買わないといけない。パウダルコに想いをはせていたとき、「あー、そうだ、フローエッセンス、飲みたいなぁ。」フローエッセンスのとろりとしたなかに感じる、ごぼうの香りを思い出した。やっと思い出したごぼう茶。ごぼう茶作ろう。

    というわけで長くなってきたが、ごぼう茶を沢山つくって12月ころからだったか飲んでいたところ、1月中頃に劇的に肌の調子がよいことに家族が気づき、さまざまなnityaメソッドを各自導入、母がごぼう茶にも飛びついたというわけ。ごぼう茶をたっぷり作って、ガラスのジャーに入れてドンっと置いておいてあるのも手に取りやすいようだ。

    例えばコーヒー浣腸を勧めて、「わたし毎日便通あるし!!」とかいう母のようなひとのごぼう茶への身体の反応は実におもしろい。はじめは「香ばしくて飲みやすいね。」しばらくして「ごぼう茶すごくおいしい!はまってる」のちに「ふかふかのうんちがおもしろいほど大量に出る」いま「休みの日には1日3回出る」。。。1日3回!つい勢いで、私も3回出したい!!なんて憧れてしまったので笑った。ふかふかのうんちは、共感!フカフカフカ〜っとエアインなかんじのうんちが、それはもう、バレエダンサーが舞台の端から端をくるくる回って舞うかのように軽やかに出てくるんだわ。ってどうも失礼。

    ときどき「今日ごぼう茶飲み過ぎて、お腹下しちゃって大変だった~」とか言っているので本当か?それ食あたりでは?と思うのだけど、(インドに行ってから、日本でのささやかな食あたりについて思い当たると思った)いろいろ相乗効果で母の顔の肌が、油たっぷり含んだ固めの厚ぼったい感じから、ふっくらした印象に変わってきた。ごぼう茶。おいしいって最高。そしてとても続けやすい。ごぼう茶は飲むのも作るのもおもしろい。強めの繊維に負けない切れ味最高のピーラーという相棒とともに、母のため私のため人類のため、またごぼう茶を作る。

    2015年1月23日金曜日

    オイルプリング続報と塩水洗顔とひまし油ほか

    2015年に入って、ますますオイルプリング絶好調!と思われる。
    11月に報告した実感した効果は以下の通り。
    ・唾液がサラサラになる。
    ・歯がツルツルになる。
    ・歯間スッキリ。
    ・歯茎ピカピカ。
    ・舌、さっぱり。
    ・のどの入り口あたりまで、まるで瞑想をしているかのようなしんとした空間が広がる!
    ・あと、肌の調子がよい気がする。そして生理前の吹き出物が出なかった気がする。
    肌の調子については要観察、と締めくくったが、
    どうやら効いているのでは?と思わずにいられない。
    というのも、顔に吹き出物がほとんどできなくなったからだ。

    それも、不思議なのだ。年末年始、そして今月中頃すぎまで
    ずっと食にはめを外していたのだが
    吹き出物がほとんどなく、肌がなめらか。
    ほとんど食べなくなっていたチョコレートやアイスクリームなどを
    ここぞとばかりに食べていたのに(!)、無傷。

    オリーブオイルを使ってパスタソースを作って食べると
    必ず鼻からにんにくの匂いの油が出てきてだんご鼻が拡大し(笑うとこです)
    じゃがりこを食べればこめかみ周辺に固めの吹き出物が出来ていたのに?

    生クリームを食べれば口の周り、あごの下あたりに吹き出物
    鼻の毛穴が開いたり、顔の皮膚が厚ぼったくなっていたのに??

    とにかく、食のダメージがほぼ顔のみに出るのが悩みだったが、
    (砂糖の食べ過ぎは左手の薬指中指小指)
    その謎が解明しつつあるというか
    オイルうがいが、答えを導き出しつつあるのでは。

    つまり、私の身体は様々なセルフ・デトックスの結果、
    残すは口腔からの毒素への対応だったと。
    それが、顔への反応だった。
    その廃毒のサポートをしてくれたのが、オイルプリングなのでは?

    ただオイルプリング単品の効果かどうかは分からない。
    同時に、飽和塩水での洗顔と、ひまし油、ウィラードウォーターを
    ほぼ毎日続けている。どれも手応えを感じている。
    私の経験上、これほど手間がかからず快適で、毎日続いているのは
    初めてといってよい。

    オイルプリングで口腔から入る毒、出る毒を防ぎ
    飽和塩水での洗顔で、顔から出そうとしている毒を出させ
    ウィラードウォーターで清め、活性する力を与え
    ひまし油で水分にふたをして、同時に癒す。

    あと、野菜ジュースと“とあること”が新しく始めて続いていること。

    帰省していた1歳の甥っ子のすべすべの肌を眺めていると
    幸せな気分がむくむくとわき上がってくる。
    妹が言ったひとことが印象的だった。
    「お姉ちゃん、いっしょに寝ておいでよ。すてきな時間だよ。
    放たれる熱とか、顔に当たる息だとか。口のにおいが無臭なんだよ。」
    生まれたばかりの細胞の瑞々しさ。生きることのよろこび。
    あの魂レベルの新鮮さ。

    オイルプリングやコーヒー浣腸ほか、デトックスは
    しない人には頭がはてなだらけになることであろう。
    以前の私もそうだった。
    清めること、さらに循環することは、本当に面白い。
    みなさんにも発見と気づきがありますように。

    2015年に新たに始めた循環については、また次回。

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