2015年3月20日金曜日

黒髪をヘナで染める・その2−実践

私の髪は胸の下くらいまであるロングヘア、毛先20cmくらいがヘアダイしたことのある部分。その上は真っ黒のなにもしていない髪。ハリのあるしっかりとした質感で、毛量も豊かなタイプ。今回ヘナ染めをしたのは、実をいうとしばらく前に購入して寝かせていたヘナを消費するためだった。2年前ケミカルのヘアダイを止めることに決めて、シシカイという頭を洗えるインドの植物の粉を知ってから、「コンディショナーをヘナに変えられないかな」という発想からなんとなく購入したもので、どうせなら全部黒にしようと選んだ黒と、母にも勧めようと種類の違う赤を2色買ってあったものだ。少し髪に明るさが欲しくなったのと、おかしくなっても効果は数週間というし、染まらなくてもトリートメントの効果をいただければもうけもの。

Light Mountain Natural というアメリカのブランドのヘナで、Bright Red(ブライトレッド)という赤色を使った。シベリアンハスキーが遠吠えするかわいいパッケージ。もう1色トーンの低いRedというキツネのパッケージのも買ってあって迷ったが、だいたいまったくの黒髪なので大差はないだろう。インスピレーションで今回はハスキーの力を借りることにした。

レシピを見ると、「スパイスを加えるとそれぞれの効果が」とあるのが興味を引いた。あれこれ研究してみたかったが、ひとまず家にあるスパイスを気分で加えた。おまじないのようで楽しい。レシピのなかにあった、ジンジャーとナツメグ、パプリカを入れた。レシピにはなかったが、シナモンが好きなので協力してもらうことにした。

紅茶とスパイスを共に煮出し、少し冷ましてヘナに混ぜた。(60度には冷ましたいところ。熱すぎると染める効果が弱まるそうだ)初めてのヘナ染めだったのに、実践はかなり大雑把だった。自分でも意外に思うほどだが、いつかやっていたことがあるのだろうかとあとでぼんやり思った。ヘナにしっかり目覚めてもらうため、3時間ほど寝かせる。

よくヘナ染めについての感想に「草のような匂いが数日間はとれない!」とか見かけるけれど、今回わたしにとっては大成功。髪に残った香りも楽しんでいる。ヘナにエッセンシャルオイルを混ぜた。ラベンダー約10滴と、本当はローズマリーを入れたかったが、見当たらなかったので、何か、と思って見回していて目に入ったクラリセージを4滴くらい。浄化を助けてくれるといいなと思って選んだが、髪の成長を促進する作用があるそうだ。

ヘナは油を吸い上げる、と読んだので、オイルを少し足した。今回はインドの女性たちの長い髪に想いをはせてNow Foodsのココナッツオイル(他のエクストラバージンココナッツオイルよりオイル分がしっかりしている)にした。大さじ1杯ほど。それからなにかで酸が染まりをよくすると読んだ気がする、ととても漠然とした思いつきでシークワーサー果汁を加えた。とても爽やかな香りに仕上がった!

頭皮をJarrow Formulasのココナッツオイル(エクストラバージンでサラサラ)でマッサージして、生え際と耳、首まわりにたっぷりオーガニックのひまし油(好きだから)を塗って、いざヘナ塗布。塗ってみると、頭がはてなだらけになったが、その理由がヘナにもう少し水分があってもよかったようだと気づいて、その後は少し水を混ぜて緩くして髪にのせた。ひとりで風呂場で塗ったので、想定外の腕やおでこがオレンジに染まっていて焦る。けっきょくお風呂にはいってからとれた。付属のキャップとはいいがたいビニールと、ホテルでもらったシャワーキャップをして4時間待つ。

4時間放置して流して、アップルサイダービネガー(りんご酢)を薄めたお湯をかけて終了。乾かしてみて、拍子抜けするほど違和感がなかった。いつもよりハリがある感じと、少し黒色が和らいで見えるかな?探せばいくらかはあった白髪を探してみるが、見つからない。数分かけて見つけると、とても明るいオレンジ色になっていた。ドライヤーで温める作業を怠ったので染まりが悪かったかもしれないが、これで確実に染まっていることが確認できたので満足して眠る。

朝起きて、髪がふんわりサラサラかつ程よい保湿感。心配した生え際、頭皮への色移りは問題なし。短い毛がピンピンと出てくることもなく落ち着いている。ハリが出過ぎるかと思っていたが、そうでもない。毛先のヘアダイした部分はパサつきが消えた。クラリセージのいい香りがしている。ドライパセリのような草の香りに感じるときもあるが、花の香りもやってくるし、どちらも好きなので守られてるような気分。見た目は黒髪だが、よく見るとオレンジ色。光が射すところにいると柔らかい印象。全体的に統一感が出た。2、3日すると色がより定着するそうなので楽しみ。

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