2015年3月31日火曜日

頓挫したピカピカ10円玉作戦の思い出

先月の終わりの日のこと。玄米乳酸菌ができているかどうかph値で数値化して確認できるそうだが、あいにく手持ちがない。これはできてるの?と小首をかしげていたところ、10円玉でもチェックができるそうなのでやってみた。液に浸してピカピカになったらph3.5ほどになっている印だという。1回目に仕込んだ大活躍中の玄米乳酸菌に浸してみると、昭和58年の古びた10円玉がぴっかぴかになった。合格!チカチカ眩しい銅の色!

それをみて、小学校の実験で『ソースに10円玉を浸すとピカピカになる』というのをしたときいたく感激して、家でも母にやってみせ『家中の10円玉をピカピカにしようよ!』とまるで世界をも救うかのように鼻息荒く主張したシーンを思い出した。ユリイカ的とてつもないすてきなときめきだったのだけど、母は苦笑いするだけ。却下されたようだ。しょんぼりと無念だった。10円玉を乳酸菌に浸すことで、どんな物質が発生するのかわからないけれど、本当に家中の10円玉をかき集めてやってみようかしら、と思った。何もかもがぴかぴかに戻ったらいい。思い出もみんな。


あとでいろいろ調べていたら、10円硬貨のWikipedia記事で早くもズッコケ。硬貨の酸化を早めたり、緑青を発生させたり、質量を減らしたりすることになるため、硬貨を劣化させてしまうそうだ。オーノー。確かに、玄米乳酸菌のphテストに使ったあの10円玉は、翌日には表面が数カ所青くなっており、全体的につやがなく、くたびれてみえた。

大量のぴかぴか銅貨!味わいたかった気もするけれど、子どものころに破れた夢をひとつ思い出せて、向こうへ送ってやれた。それいいね!って、ぴかぴか作戦を応援してくれなかったお母さんの反応にしぼんでうつむいている所におばさんになった私が登場して、「10円にとってもそれでよかったんだね」と話しかけると、子どもの頃の恥ずかしがりやのわたしが、だれか知らないけど見たことあるそのおばさんを見上げてにっこりした。ぴかぴかに戻った。

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