2014年9月17日水曜日

ヨガで胸が開いて

高校生のころから見守ってくれている友だちに、「背が高くなった?」と聞かれた。「そんなことないと思う。」と答えたが、「何かがちがう」とのこと。見守り期間20年のベテランだ。何かが変わったらしい。「肩幅かなぁ…」それなら思い当たることがある。ヨガの修行の、フィジカル面の効用。

 ヨガの修行が丸1ヶ月経ったとき、ビーチで何気なく撮った写真に見られた変化、『首が長くなった』こと。二重あごはまだ健在なのに、いわゆるデコルテラインがすっきりして見える。2ヶ月目に、いつでも肩がすっと降りて、背筋が自然と通っている。形状記憶された感覚。3ヶ月目には「胸が開く」とはどういうことかが分かってきた。

 肩幅。子どものころからコンプレックスだった。母の『肩パッド』『いかり肩』『肩がリンリン』『なかなか合う服がない』と故意ではないらしい発言にしょんぼりする毎日。トラウマ化の決定打は、運動会や走るシーンで父から毎度放たれる、『肩が走ってたぞ!』とからかうことばと、おおげさなモノマネ。どんなに速く走ったってダメ。お弁当の時間に、小バカにしながら父の演じる、肩とあごを上げて走るわたしはつきもので、自分の肩を呪い続け、いつでも目に見えないアメフト選手ばりの鋼鉄の天然肩パッドを揺らしていた。

 本人としては、姿勢に気を配っていたつもり。“丹田”だって意識していたつもり。地元のヨガ教室に通っていた5年前、肩を下げましょうと言われてがってんがいき、すぐさま後ろで手を組んで下に引き下げる肩甲骨を寄せるストレッチを取り入れたが、なにせ骨格、道のりは険しいと思っていた。

 センチメンタルになりすぎて背筋が丸まってきそうだが、そう、それがいまではちょっとすっきりしているのだから、進歩があるではないか。筋力は修行直後より衰えているが、確かな違いがある。
1)基本的な筋力
2)肩甲骨の柔軟性
3)丹田への意識
4)リラックス=胸の開き
胸の開きが重要。要は、クヨクヨしたり周りを気にしすぎたりすることから解放されること。ありのーままのー♩と歌いながら手を広げて、そのまま手のひらを上に向けたまま静かに降ろした感じ。ここで、肩がイテテとなる方は、常日頃から肩甲骨と肩を大きく動かすよう心がけてみてほしい。

 落ち込みがちの方は、『弱った体がよみがえる 人体力学』という本で、体と心の相互関係のメカニズムを確認してみるとよい。それが目からウロコ。ほとんど写真で解説されており、対処法も知ることができる。

 言い切るのはなんとも酷だが、何もかもがわたしの受け取り方次第、思考にも責任があり、最終的に自分で選んでいる。身体が心を引っ張り上げる。またあるときは、心が身体を引っ張り上げる。自分で励まして、最終的に前向きな判断ができるよう、また背筋を伸ばしてみる。


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